メガヒットとなった『トップガン マーヴェリック』も幾つかの配信サービスで観られるようになり、さらに多くの人が目にしているだろう。
この夏には待望の『ミッション・インポッシブル』シリーズ最新作が公開予定。
またしても自ら決死のスタントを見せてくれてるようで、これまた楽しみである。
そんなトム・クルーズ出演作の中で、僕が特に好きな作品のひとつが、1996年の『ザ・エージェント』。
これは、僕が大好きで自分の店の名前にもした映画『Allmost Famous（あの頃ペニーレインと）』の監督である、キャメロン・クロウが同作の前に手掛けた作品。
エージェント会社でバリバリ働くジェリー・マグワイア（トム・クルーズ）は、スポーツ選手のやり手代理人。
しかしあるとき彼は、それまでのビジネスに徹したやり方に疑問を感じ、会社に対しこれまでと違う仕事のやり方を提案する。
だがそのことが理由で会社を解雇されることに。
そこで彼は、自分の考え方に共感してくれるドロシー（レナー・ゼルウィガー）と会社を立ち上げ新たな生き方を模索していく。
キャメロン・クロウ特有の青臭さを含む作品だが、唯一の顧客であるフットボール選手ロッド役のキューバ・グッディング・Jrの演技（アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で助演男優賞受賞）やドロシーの息子レイ（ジョナサン・リプニッキ）の存在、テンポの良い展開など非常にスムーズに観れ、かつ感情移入してしまう。
とてもポジティヴになれる気持ちの良い、明日への活力になる映画。
ゴールデン・グローブ賞ではドラマ/ミュージカル部門で作品賞、トム・クルーズは主演男優賞をそれぞれ受賞している。
またブルース・スプリングスティーンの曲が良い感じで使われるなど、相変わらずキャメロン・クロウの音楽使いは絶妙。
この作品のように、人が新たに立ち上がり再生していく物語を撮るのが得意なキャメロン・クロウ。
この作品が気に入った方には特に『幸せへのキセキ』（マット・デイモン主演）もオススメしたい。
トム・クルーズ出演作という事では、2001年の『バニラ・スカイ』もキャメロン・クロウ監督作。
が、これは『ザ・エージェント』とは異なる肌触りの映画で、すこし奇妙な感覚を持つ作品となっている。
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評価の高い人気映画『ザ・エージェント』であるが、一般的には『ミッション・インポッシブル』シリーズや『トップガン』シリーズと比べて圧倒的に認知度が低い。
素敵な映画だと思うので、トム・クルーズが嫌いでなければ是非観てもらいたい作品。
とってもオススメであります！！
“SHOW ME THE MONEY！”
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