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海外ドラマ『メア・オブ・イーストタウン』 ケイト・ウィンスレット

ドラマ

少し前からU-NEXTで配信されているケイト・ウィンスレットの新しいドラマ『ザ・レジーム / 壊れゆく政権』が話題になっている。

そこで今回は彼女が主演し、とても高い評価を得た2021年のリミテッド・シリーズ・ドラマ『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実』について。
人間ドラマとサスペンスが交錯する物語。
ケイト・ウィンスレットはこの作品でエミー賞リミテッド・シリーズ部門の主演女優賞を受賞。
また、ジュリアンヌ・ニコルソンが助演女優賞、エヴァン・ピーターズが助演男優賞をそれぞれ受賞している。
残念ながら、作品賞と監督賞は『クイーンズ・ギャンビット』という高い壁に阻まれた。
『クイーンズ・ギャンビット』も無茶苦茶面白かったから納得の結果ではある。

ドラマの舞台はフィラデルフィア郊外の小さな町イーストタウン。
ケイト・ウィンスレット演じる主人公のメアは刑事。
夫とは離婚しており、同居の母と娘、そして亡くなってしまった息子の子ども(彼女にとっての孫)と一緒に暮らしている。
彼女の暮らすイーストタウンは小さい町がゆえ、人々が密接に関係しあっている。
ここで生まれ、ここで育ち、ここで死んでいく。
そんなことが当たり前になっているような土地柄。
そこで起こる事件は人々を疑心暗鬼にさせる。
僕はどこか『ツインピークス』に似たようなものを少し感じた。

『ツインピークス』は僕が過去もっとも最高にハマったドラマ。
大傑作だと思っている!

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日本も昔は至る所にこういう地域が存在していたが、最近は(今もあるだろうけど)街はもちろんのことそれ以外の場所でも核家族化や一人暮らしの人が多いこともありかなり少ないはず。
隣にどんな人が住んでいるかも知らない、なんていうのはよくある話だ。
昔のご近所づきあいが懐かしく感じることもあるが、それゆえの煩わしさがないのは快適でもある。
そんなことを、またあたらめて意識させられるドラマだった。

さて主演のケイト・ウィンスレットと言えば映画『タイタニック』でのローズ役がとても有名だ。

『タイタニック』でしか彼女を観たことのない人は、たんに美人女優というイメージで認識している人も多いのではないか。
しかしその後の出演作を観ていると、割と硬派な演技派なイメージがあったりする。
2008年には、『タイタニック』と同じくレオナルド・ディカプリオと夫婦役で共演した映画『レボリューショナリー・ロード』や、『愛を読むひと』(アカデミー賞主演女優賞受賞)での演技がとても高い評価を得た。

その優れた演技力は、この『メア・オブ・イーストタウン』でも随所に発揮されている。

また今作では、いわゆる中年的な体つきになっているケイト・ウィンスレットだが、それらが目立たないようなカット割りや、ポスターでの過度な画像処理での修正を、彼女は拒否したという。
リアリティを追求したのだろう、役者として。
また本来の自分自身を偽って美しく着飾るのをヨシとしない人なのかもしれない。

つまり何を言いたいかというと、『タイタニック』でしか彼女を知らない人は、この『メア・オブ・イーストタウン』を含め是非他の作品での彼女も観てほしいという事。

人間の持つ、ややこしく複雑で面倒な多面性を、事件の解決というサスペンスな物語の中で描いた、とても見応えのある作品。

『メア・オブ・イーストタウン』は全7話完結。
そのためU‐NEXT無料期間中でも全話観れると思うので、そういう手もありかと思います。
とてもオススメなドラマです!!

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