ピクサー・アニメーション・スタジオによるアニメ映画『ソウルフル・ワールド』は当初映画館で上映予定だったが、コロナ禍の影響を受け2020年12月にディズニー・プラスでの配信により公開された。
僕も配信が開始されるや、すぐにディズニー・プラスで視聴した。
とても良かった。
かなりの名作ではないかと思っている。
そして今年、日本では4月12日より劇場公開開始(アメリカでは今年1月に劇場公開された)。
喜ばしいことである。
僕がディズニープラスへの入会して最初に観た映画が実はこれ。
ピクサーのアニメが好きで、この作品の公開を楽しみにしていたが、コロナの影響で残念ながら劇場公開は中止。
ディズニープラスでの配信のみとなった。
大好きなピクサー作品『カールじいさんの空飛ぶ家』の監督ピート・ドクター(『インサイド・ヘッド』も共同監督作でこれも好き)が手掛ける作品であり、配信開始後の評判もとても良かった為これは観るしかないと。
つまり「ディズニープラス入会だ」、とそのとき思ったわけである。
人間として生まれる前の魂 (ソウル)たちが暮らす世界に紛れ込んでしまったジョー、そこで出会った22番のソウル。
彼らにとって生きるということは?
音楽教師のジョーに、夢だったプロのジャズ・ミュージシャンになるチャンスが訪れる。
しかし夢に手が届きかけたにも拘らず、まさかのマンホールへの落下という事故にあい、気づけばジョーは死の世界への階段(というかエスカレーター)にいた。
そのことに気づいた彼は、夢を叶えなくてはいけないという強い気持ちから、その場を逃げ出す。
そして迷い込んだのは、人間として生まれるその前の状態であるソウル(魂)たちがいる世界。
ソウルたちは、そこで性格などが決定され、その後人間として生まれることとなる。
しかし人間になるには通行証を発行されなくてはならず、そのための最後のピースとして”きらめき”を見つける必要があった。
ソウルたちがそれを手に入れるのを手伝うのは、メンターと呼ばれる面々。
ジョーはメンターに成りすまし、ソウルのために発行した通行証を横取りし、再び人間世界へ戻ろうと考えた。
そんなジョーが担当することになったソウルは22番。
22番は長年人間になることを拒み続けてきたソウル。
人生の目的にこだわるがあまり、実は大切なことを見過ごしてしまっていたジョー。
”きらめき”を見つけることが出来ず、生まれそして生きることに意味を見出せずいじけている22番。
不安や強迫観念に憑りつかれ、人生を見失ってしまった迷える魂。
床屋での会話。
メンター。
”きらめき”
そんなキーワードが、ユーモアも交えながらテンポよく描かれる、とても素敵な映画。
ジョーと22番のバディムービーでもある。
大人向けの内容。
子どもだと本質的な理解は難しいかも。
それでも充分に楽しめることは間違いないので(子どもを見くびっちゃいけないよね)、家族でも是非!
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ところで日本語版の予告編では、22番を女性として捉えているが、これ適当か?
そもそも生まれる前の魂にまで、硬直した性別の設定必要??
なお劇中のスコアはトレント・レズナーとアッティカス・ロス。
最近のトレント・レズナーは、ナイン・インチ・ネイルズよりも、映画音楽のイメージが強くなってきた感がある(ナイン・インチ・ネイルズでの活動復活のニュースもあるが)。
主題歌は、今年のサマーソニック出演が決定しているジョン・バティステ。
この曲とても好きだ。
この映画を観た時、ピクサー作品いつもながらに奥深いなと思った。
でもとってもポップでキャッチーだ。
こんな素敵な映画が劇場公開されなかったなんて。
新型コロナ許しがたい存在。
怒りと悲しみがまた訪れる。
話が横にそれそうだ。
とにかく映画『ソウルフル・ワールド』は名作。
とってもオススメです!
未見の方は是非!!