少し前に『タイタニック』が公開25周年の3D上映を期間限定の劇場公開で行い座席が取れない程の盛況ぶりとなった。
劇場で『タイタニック』を観るのは初めて、という人も多かったのではないだろうか。
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そこで今回はその流れから、というわけではないが『タイタニック』以来11年ぶりの共演となった、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレット主演の『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008年公開)について。
同じ二人だが、その内容は全然違う。
作品のベクトルが全く異なっているのだ。
『レボリューショナリー・ロード』には、愛や感動、そしてカタルシスなんてものはない。
いや、感動はあるかもしれない。
でもその質はずいぶん異なる。
舞台は1950年代アメリカ。
ディカプリを演じるフランクとケイト・ウィンスレット演じるエイプリルは夫婦。
ふたりは郊外に素敵な一軒家を購入する。
しかしその夢のない暮らしにふたりは満足出来ずにいた。
そんなある日、エイプリルは”ここではないどこか”で夢と希望を取り戻そうと、フランクにパリへの移住を持ちかける。
いったんはパリ移住を決めたふたり。
だが突如としてフランクに出世の話が降って湧く。
フランクはパリ移住に踏み切れない。
かって持った夢や希望をすり替えて、目の前の現実とともに生きていこうとするフランク。
夢や希望を持ってふたたび生きていきたいと願うエイプリル。
二人の溝は大きい。
主役のふたり以外の夫婦が垣間見せる関係も、この映画の重要な要素となっている。
ケイト・ウィンスレットは満たされない状況にいる人物を演じるのが上手いと思う。
ディカプリオは相変わらずの、達者な演技を見せる。
ディカプリオをこの作品に誘ったのはケイト。
また監督は、当時ケイトの夫であったサム・メンデス。
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人生について考えさせられる映画。
結婚している人や、これから結婚を考えてる人にとっては特にそうかも。
夢や理想と現実との折り合い。
悩ましい問題だ。
そこに向き合おうとする作品。
ラストのカットが印象的だった。
とても良い映画だと思います。
かなり重いですが、オススメ致します!