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『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』ブラッド・ピット×ケイト・ブランシェット

映画

この春公開される映画で、今僕が一番楽しみにしているのが、ケイト・ブランシェットが主演を務める『TAR/ター』。
5月12日公開ということでまだ先だが、予告編観ただけでもうたまらなく観たい。
(ただ ”映画史に残る衝撃のラスト” という文言は好きではない。映画を安っぽくしているように感じるのだ。あくまでも僕個人の感覚でしかないのだけど)

評判も凄く良く、先日のアカデミー賞では主演女優賞にノミネートされ有力候補の一人だった。
結果は大旋風となった『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のミシェル・ヨーがオスカーを受賞となったが(彼女のスピーチとても良かった)。

というわけで、ということもないが、今日はそんなケイト・ブランシェットがとても美しい2008年の作品『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』について。
監督はデヴィッド・フィンチャー。
原作は『グレート・ギャッツビー』で有名なF・スコット・フィッツジェラルドの短編。
それをもとにエリック・ロスとロビン・スウィコードが脚本を作成した。
主演はブラッド・ピット。
彼がデヴィッド・フィンチャー監督作に出演するのは、『セブン』『ファイトクラブ』に続いて3回目となる。
幅広い年代を、カッコよくそしてどこか悲し気に表現している。
ケイト・ブランシェットは美しく、そして儚げ。

第一次世界大戦が終わった夜、一人の赤ん坊が老人施設の前に置き去りにされた。
その男の子は皺くちゃな顔をし、およそ赤ん坊とは思えない容姿をしていた。
しかし施設を運営するクイニーは最初驚いたものの、彼を拾い上げ育てることにしベンジャミンと名付ける。
老人として生まれたベンジャミンは、成長していき少しづつ身体が自由に動かせるようになっていった。
そんなある日、彼は施設に祖母を訪ねてきたデイジーと出会う。
外見は老人であったベンジャミンと少女であるデイジーだが、二人は惹かれあっていた。
その後ベンジャミンの内面は成長していき、身体はどんどんと若返り続けていく。
やがてすっかり健康な青年になったベンジャミンはある日、ニューヨークに行ってバレエ・ダンサーになったデイジーと再会する。

愛し合う二人の男女。
男はどんどん若返り、女は普通に歳をとっていく。
変化を恐れる二人。


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成長における時間軸の向きが違う人間同士が、同じ世界で一緒に生きるというシュチュエーション。
赤ん坊に向かっていく人間と、老人になって行く人間。
だが両者とも行きつくところは死。

ベンジャミンが捨てられた場所が老人施設というのが、この映画のミソだと思っている。


僕は変らないものが好きだ。
こういうと保守的なつまらない人間のように思われるかもしれないけれど。
だがその辺によくいる保守的な人と違うかもしれないのは、変わらないものなどないという事を理解しているところ。
変らないものなどない。
変らないために、変わることでそれを少し先延ばしにすることは出来るかもしれない。
しかし、全てのものはいつしか変わってしまう。
それがとても悲しく、そして辛い。

ベンジャミンとデイジーは永遠について、どんな答えを出したのだろう。

二人は間違いなく永遠を望んでいた。

50代も後半に入り、今まで以上に体力の衰えを感じたり若いころから大好きだったミュージシャンが亡くなったり、自分の母親が病気から死に向かって行く様を身近で見たりすることで、自らの人生も終わりが遠からずあることを実感するようになった。
子供の頃から手塚治虫のマンガが好きなこともあってか、そもそも生と死には関心があった。
でも若いころはまだ、それが自分には遠い先のことのように感じていた。
だが今は老いが確実に自分の身に迫り来てることを実感している。

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