映画も音楽も大好きなので、当然ながら音楽映画に魅かれる。
なので今回は勝手ながら音楽映画の、僕の独断と偏見によるベスト・テンを紹介しようと思います。
よろしければお付き合いの程よろしくお願い致します。
ところで音楽映画の定義ですが、今回のランキングに際しては、音楽を題材にしたもの、もしくは音楽がないと作品として成り立たないもの、という縛りでセレクトしてみました。
またドキュメンタリー作品は除外しています。
それでは早速、
堂々の
第1位
『あの頃ペニー・レインと』
2000年アメリカ映画。
監督:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、フランシス・マクドーマンド、フィリップ・シーモア・ホフマン、ビリー・クラダップ、ジミー・ファロン、ズーイ・デシャネル等
主人公ウィリアムは10代ながら音楽ライターとしてブラックサバスの取材にライヴ会場を訪れる。
そこでグルーピーのペニーレインと出逢う。
その後ウィリアムは当日知り合った人気上昇中のバンド、スティル・ウォーターのツアーにローリング・ストーン誌の取材で同行することに。
ロックが持つスウィートで夢見がちな香りを存分にちりばめた、青春映画であり、各登場人物の成長の物語でもある。
音楽ファン感涙の一作。
自分の店の名前にするくらいなので、1位は予想通りかもしれませんが、これほんと名作!!
「Tiny Dancer」(エルトン・ジョン)のシーンがたまらん。
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第73回アカデミー賞、脚本賞受賞。
第58回ゴールデングローブ賞、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)。
第2位
『アマデウス』
1984年アメリカ映画。
監督:ミロス・フォアマン
出演:F・マーリー・エイブラハム、トム・ハルス等
皇帝に仕える音楽家サリエリの前に現れた天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
誰よりもモーツァルトの才能の大きさを理解するサリエリは、嫉妬を含む大きな苦悩を抱く。
病床で作曲するシーンに胸が震えた。
歴史的音楽家の天才モーツァルトではなく、誰よりも彼の才能を理解してしまったサリエリ視点だというのが、この映画のミソ。
若かりし頃バンドマンだった僕は、サリエリの気持ちがよく分かる(天才じゃないので、モーツァルトの気持ちはあまり分からない)。
モーツァルトの有名な曲は幾つか知っていたが、サリエリ?、と公開当時思い彼の音楽を探したものでした。
気になりますよね。
でもそんなCDあるんです今は。
『二つのレクイエム』 ~サリエリとモーツァルト(amazon)
第57回アカデミー賞、作品賞・監督賞・主演男優賞など計8部門受賞。
第42回ゴールデン・グローブ賞、作品賞(ドラマ部門)など4部門受賞。
第3位
『罪人たち』
2025年アメリカ映画。
監督:ライアン・クーグラー
出演:マイケル・B・ジョーダン、ヘイリー・スタインフェルド、マイルズ・ケイトン、ジャック・オコンネル、デルロイ・リンドー等
舞台は1932年のアメリカ南部。
過去に罪を抱える双子の兄弟が故郷に戻り、酒場(黒人労働者などが集まり、飲み食いしながら歌ったり踊ったりする場所、いわゆるジューク・ジョイント)をオープンする。
しかし開店の夜、音楽と酒に惹かれて集まった人々の前に、人間ではない“脅威”が現れる。
ホラー映画だと思って観に行ったら、黒人音楽の成り立ちとその文化を描く最高のブルース映画だった。
黒人コミュニティの祈りと嘆きがこもるブルースと、異郷からのフォークが衝突する場面は文化的な軋みであり、同時にこの映画の大きな見どころ聴きどころでもある。
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第98回アカデミー賞(現在まだ未発表)では歴代最多となる16部門にノミネート。
第83回ゴールデン・グローブ賞、作曲賞など2部門受賞。
なおこの映画『罪人たち』については、以前このブログで詳しく取り上げたので、よろしければそちらも覗いてみてください。
第4位
『セッション』
2014年アメリカ映画。
監督:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー、JKシモンズ等
ドラマーを目指し音楽学校に通う主人公アンドリュー。
ある日学内の著名な指導者フレッチャーは、アンドリューを見て、自分が指導するクラスのバンドに彼を誘う。
フレッチャーの指導スタイルは超スパルタ。
罵詈雑言、人格否定など当たり前という態度。
アンドリューもコテンパンにやられる。
ところで、予告編の最後に出てくる
”ラスト9分19秒ー
映画史が塗り替えられる”
という時々あるタイプのこのようなキャッチ・コピーが僕は大嫌いである!
師弟の話ではあるが、師弟愛の話ではない。
最後の演奏シーンが物語る通り、音楽が全てという話。
つまり音楽愛の話であると僕は思う。
それも偏狭的な。
なので僕はこの映画を観て、宮崎駿作品の『風立ちぬ』をイメージした。
第87回アカデミー賞、助演男優賞など3部門受賞。
第72回ゴールデン・グローブ賞、助演男優賞受賞。
第5位
『ベイビー・ドライバー』
2017年アメリカ映画。
監督:エドガーライト
出演:アンセル・エルゴート、ケヴィン・スペイシー、リリー・ジェームズ、ジェイミー・フォックス等
天才的なドライビング・テクニックを持つ青年ベイビー。
イヤホンで音楽を聴き神経を研ぎ澄ませ、人が変わったように激しい運転を繰り広げる、犯罪チームの凄腕ドライバー。
ある日ウエイトレスのデボラと出会い恋に落ちる。
ベイビーは犯罪チームから足を洗おうとするが、ボスはそれを認めない。
ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン聴きながらスバル・インプレッサをかっ飛ばす冒頭シーンから、たまらんいい感じ!
これを音楽映画にカテゴライズするのは意見が分かれるところだと思うが、そういうことにさせてもらいました。
第6位
『ラ・ラ・ランド』
2016年アメリカ映画。
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン等
デイミアン・チャゼル監督の『セッション』に続く作品。
同じく音楽が重要な作品だが、前作とは違う趣となっている。
LAで暮らすジャズ・ピアニストと女優の卵のロマンティックなミュージカル映画。
朝の渋滞で物語は始まる。
そして終盤、夜の渋滞から物語はラストへと向かう。
実はミュージカル作品は苦手なので、オープニングの高速道路でのシーンは多くの人が言うほど僕には響かなかった。
でも夢と恋と現実が交錯するこの映画には、グッときたのです!
第7位
『ブルース・ブラザーズ』
1980年アメリカ映画。
監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド等
ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが演じる兄弟が、自分たちを育ててくれた孤児院立ち退きの危機を救うためバンドを結成して金を稼ごうとする。
ジェイムス・ブラウンやアレサ・フランクリン、レイ・チャールズなども出演。
コメディ・タッチの憎めない兄弟の物語。
ブラック・ミュージック好きには特にオススメ!
第8位
『ONCEダブリンの街角で』
2007年アイルランド映画。
監督:ジョン・カーニー
出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ等
ダブリンの街角で歌うストリート・シンガーの男が、チェコ出身の女と出会う。
男にはロンドンに行ってしまった元彼女、女には別居中の夫がいた。
すぐに2人は一緒に音楽を紡ぐようになり、やがて恋愛的感情も芽生え始める。
切なさを感じさせながらも、暖かい気持ちになれる作品。
音楽がとても素敵で、当時観終わった後思わずサントラCD買ってしまった。→amazon
監督のジョン・カーニーは後に『はじまりのうた』や『シングストリート』を手掛ける。
第9位
『ストレイト・アウタ・コンプトン』
2015年アメリカ映画。
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ジェイソン・ミッチェル、オーシェア・ジャクソン・Jr、コーリー・ホーキンス、ポール・ジャマッティ等
ギャングスタ・ラップの草分け的存在である、伝説的ヒップ・ホップ・グループのNWAの伝記映画。
彼らがグループを結成し成功に至る過程、そして仲間割れによる脱退、解散。
西海岸と東海岸の抗争。
ヒップ・ホップ好きなら迷わず観るべし! な作品。
とはいえ、特にヒップ・ホップが好きというわけでなくても楽しめる映画だと思います。
ドクター・ドレーやアイス・キューブは全くギャングなどではなく、特にアイス・キューブは優等生の部類に入るタイプだったのには驚いた。
第10位
『オーケストラ!』
2009年フランス映画。
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン等
かつてはボリショイ交響楽団の天才指揮者と言われいたアンドレイだが、今やボリショイ劇場の清掃員。
しかしそんなある日、彼は楽団に届いたオーケストラ公演を求めるFAXを見つけ、昔の仲間を集め、自分たちをボリショイ楽団と偽りパリで公演を行おうとする。
最後の演奏が見事!
取り巻く政治情勢に翻弄されてきた状況も垣間見せながら進む、笑いと涙のオススメ作!!
番外編
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』
2023年アメリカ映画。
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、シルヴェスター・スタローン等
この映画は音楽映画といって良いのかな、どうだろう?
と考え、やはりこれは無理があるかなと思って外した。
しかしジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズはどれも音楽使いが絶妙で、特にこの第3作は最高である。
言及せずにはいられない。
というわけで、番外編として採り上げます。
映画冒頭のレディオヘッドの「クリープ」から既に僕は泣きそうになっていた。
そしてエンディングのフローレンス・アンド・ザ・マシーン「ドッグ・デイズ・アー・オーヴァー」。
泣いた。
感極まる祝祭の瞬間。
あんな風に踊ってみたい!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』の最強で最高のサントラはコチラ(amazon)
この映画については、以前このブログで詳しく書いているのでよろしければそちらの方も覗いてみてください。
以上であります。
最後までお付き合いありがとうございました。
紹介した計10+1作品、どれも最高の映画だと思っています。
未見の作品があれば皆様是非とも!!
