エヴァ・グリーン主演のホラー映画『NOCEBO/ノセボ』が気になっているのだが観に行けていない。
↓のキービジュアルが訴求してくるのだが。
とても魅力的だと思いませんか?
僕が彼女の存在を知ったのは、『007』でダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じたシリーズの第1作『カジノ・ロワイヤル』(2006年)。
そこから魅了されっぱなしである。
同じような人が世界中にたくさんいるのではないだろうか。
というわけで今回は『NOCEBO/ノセボ』を採りあげたいところだが、まだ観てないので同じく彼女が主演した2019年の映画『約束の宇宙(そら)』について。
美しさは変わらず、歳を重ねたこともあってかより豊かな表現力を身に付けたこの映画での彼女は素敵だった。
フランス人のエヴァ・グリーン演じる宇宙飛行士のサラは、ミッションのクルーに選ばれ宇宙に旅立つこととなる。
彼女には7歳になる娘ステラがいた。
娘を前夫のトマスにあずけ訓練地に向かうサラ。
厳しい訓練、娘との離れ離れな生活。
お互いの孤独は募る。
宇宙に旅立てば、さらに一年間会えない生活となる。
揺れ動く親子の絆。
宇宙に飛び立つという危険なミッションに向かうためのトレーニングは、その絆を激しく揺さぶる。
基本的に淡々と描かれる。
その心の機微を表現するエヴァ・グリーン。
300人のオーディションから選ばれたステラ役のゼリー・ブーラン・レメルのいたいけな様子もまた、この映画を観る僕をグッと前のめりにさせる。
アメリカ人宇宙飛行士役のマット・ディロンの、見るからに嫌な感じと、それだけではない人間味の両方をうまく表現している。
『クラッシュ』でもそうだったが、こういう役が似合うな彼。
仕事など目の前のやらなければならない、もしくはやりたいと思っていることと並行して、私生活というパーソナルな問題を人はみんな抱えている。
物事はシンプルではない。
でも、その対処法としてはシンプルであることが重要なのかもしれない。
そんなことを思った。